尊厳死宣言公正証書
Q1 過剰な延命治療を避けるためにはどのようにしたらよいですか。
A1 過剰な延命治療を打ち切って自然の死を迎えることを望む方が多くなってきて医学界でも尊厳死の考え方を容認するようになり,また,過剰な末期治療は近親者に物心両面で多大な負担を強いるものだという懸念から,自らの考えで尊厳死宣言公正証書を作る方が出てくるようになりました。医師がそれに従わなければならないとまでは未だ考えられていませんが,実際上,医師は尊厳死宣言を許容していると言われています。
Q2 尊厳死宣言の例を教えてください。
A2 尊厳死宣言の一例を紹介します。尊厳死宣言をdownload。
人によっては,終末医療等に関する宣言とする方もいます。内容に,①点滴(輸血)は私の苦痛を和らげる措置としては最小限度にしてください。②胃ろう・延命に繋がる経鼻胃チューブ・人工呼吸器は行わないでください。と付け加える方もいます。
尊厳死宣言を承諾している家族が同席して証書に署名すること、尊厳死宣言公正証書謄本を所持して医療機関に提示する方が決まっていればそのことを、記載することも考えられます。
Q3 尊厳死宣言公正証書をどのように使用したらよいですか。
A3 尊厳死を迎える状況になる以前に,担当医師などに尊厳死宣言公正証書を示す必要があります。その意思を伝えるのに相応しい信頼できる肉親,友人に,あらかじめ同証書(正本,謄本)を託しておく必要があります。自分が自宅に同証書を保管している旨を記載したカードを身に付けておくという方もいます。